9月29日、秋もこれから深まっていくこの時期にふさわしくないほど暖かくなった今日の昼すぎ、自宅のベランダにミンミン蝉が飛び込んできました。
ほんの10秒くらいだったけど、ベランダの排水溝にひっくり返りながら、それでも彼は元気に鳴き、俄に飛び去っていきました。
時季外れの蝉なんて哀しいものです。
共に鳴くはずの同胞はもうおらず、 風向きが変わればあっという間に冷たい空気が周りを包んでしまう。
しかし、長い期間を土の中で過ごしてきて今日鳴いたあの蝉の鳴き声に、私は生命の力強さを感じました。
鳴く気があれば冬にも蝉は鳴けるかもしれない。
そんなことを思いました。